コラム

物流 × MR技術の可能性

物流 × MR技術の可能性
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三菱商事ロジスティクスは ”イノベーション” をマテリアリティ(重要課題)に位置付け、新しい技術や管理手法を用いたレジリエントなサービスの創出に取り組んでいます。

3社によるMR技術の共同検証

今般、当社は日本ビジネスシステムズ(JBS様主催のもと、ネクストスケープ様との複合現実MR(Mixed Reality)の検証を行い、3社でMR技術使用による物流の未来に関するディスカッションを実施しました。

MRとは

MRとは現実の空間に仮想の3Dデータを融合させる技術で、幅広い業界での活用が期待されています。

Microsoft社のHoloLens 2による検証

検証には、ネクストスケープ様が実用化を進めているMicrosoft社のHoloLens 2というゴーグル型デバイスを用いて実施しました。
写真のようにデバイスを装着すると、目の前の空間にコンピューターのウィンドウが表示されたかのように画面が映し出され、手で画面に触れることで操作ができます。映像はまるで仮想の物体が手元にあるかのようにリアルで、また角度を変えて観察できるため、言葉では伝わらない情報の共有に適しております。

3社による検証結果

VRデバイスとは異なりゴーグル越しに外を見渡すことができる為、倉庫現場などの危険物が多いエリアでも使い勝手が良いのも利点です。

ゴーグルを用いることで遠隔地から機材の操作方法や作業情報を円滑に共有したり、リアルな物流システムをお客様に体験してもらうなど幅広い活用が可能であるとわかりました。ゴーグル型デバイスで仮想画面を操作

物流現場におけるMR技術への期待

ディスカッションの中で特にキーワードとなったのは、『遠隔管理』と『人材教育』でした。

当社は持続可能な物流の提供を目指しており、災害時のような緊急事態に柔軟な対応が可能な『遠隔管理』システムの拡充は非常に重要な課題です。加えて、人手不足による物流への障害も大きな課題と認識しています。

遠隔地からの倉庫管理や、現実的に再現が難しい作業のトレーニングなど、MR技術は旧来の属人的なノウハウを標準化/汎用化するツールとして期待されており、現在正に研究、開発、実験が進められている領域です。

当社は今回の結果を分析し、引き続き物流の力と更なる可能性についての検証を進めてまいります。 


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