コンテナ運送とは?トラックの種類や輸送との違い、物流会社の選び方など解説!
コンテナ運送とは、物流における輸送形態の1つです。具体的には、トラックを活用してコンテナを運ぶことを指します。
この記事では、コンテナ運送について解説します。コンテナトラックの種類や、運送会社の選び方なども解説するので、参考にしてみてください。
コンテナ運送とは
コンテナ運送とは、コンテナをトラックで運送する輸送形態を指します。トラック以外の輸送形態には、飛行機やコンテナ船、貨物列車などがあります。
しかし、いずれも空港や港、駅など到着した場所で輸送を完了とすることがほとんどです。最終的な目的地への輸送は、基本的にトラックによって行われます。
運送と輸送の違い
運送と輸送は似た言葉ですが、それぞれが持っている意味は異なります。輸送とは、車・飛行機・船といった交通手段を使って、人や物を長距離に渡って移動させる行為です。
輸送のなかでも、使用する交通手段によって呼び名は変わります。例えば、車なら陸送、飛行機だと空送、船は船送となります。
物流における運送は、輸送における形態の1つであり、トラックや車を用いて物を運ぶことです。なお、運送という用語は、陸上での貨物輸送に限定されます。人を運んだり、飛行機・船を用いたりする場合は使われません。
コンテナトラックの種類
コンテナトラックには、いくつか種類があります。ここからは、代表的な2つのコンテナトラックについて解説します。それぞれのコンテナトラックにおけるタイプについても解説するので、参考にしてみてください。
トレーラー
トレーラータイプのコンテナトラックは、主に大型の海上コンテナや鉄道コンテナを運ぶための車両です。
また、荷台の形やサイズによってセミトレーラー・フルトレーラー・ポールトレーラーの3種類があります。それぞれの特徴は以下の通りです。
種類 | 特徴 |
セミトレーラー | トラクターに牽引されて使われる 後輪のみで前輪がない |
フルトレーラー | 先頭のキャビンで2台の車両を連行する 前輪と後輪の両方を持っている |
ポールトレーラー | 荷台の長さを伸縮できる 長く折り曲げられないものを運べる |
カーゴ
コンパクトなコンテナを運ぶために設計されているのが、カーゴタイプのコンテナトラックです。輸送する際は、トラックの荷台とコンテナを連結します。また、アームロール・フックロールとロールオンの2種類があります。
アームロール・フックロールは、鉄製のL字型アームを使用して荷台を脱着するコンテナ運搬車です。なお、新明和工業での呼称がアームロール、極東開発工業での呼称がフックロールとなっています。積載量は2、4、6、8、10トンの5つのタイプがあります。
ロールオンは、アームではなくウインチを使用してコンテナを巻き上げるタイプです。高さ制限があったり狭かったりする場所でも、コンテナの脱着が可能というメリットがあります。
コンテナトラックのサイズ
コンテナ専用トラックのサイズは、小型、中型、大型の3つです。それぞれの特徴は下記の通りです。
種類 | 特徴 |
小型タイプ | 容量は主に2トン 集合住宅などの産業廃棄物を運搬する |
中型タイプ | 容量は主に4トン 一般の荷物や工事現場、工場などの産業廃棄物を運搬する |
大型タイプ | 容量は主に10トン以上 海上コンテナに多く、海外からの荷物などを運搬する |
22トンのトラックが大型タイプの主流ですが、街中で頻繁に見かけるのは中型タイプとなっています。なお、小型タイプは需要が少ないため、車両の数は多くありません。
コンテナ運送のメリット
コンテナ運送は、他の輸送方法を比べた際にさまざまなメリットがあります。コンテナ運送の具体的なメリットやそれぞれの詳細については、以下の通りです。
低コストで運びやすい
コンテナ運送のメリットとして、低コストで荷物を運びやすいことが挙げられます。トラックによる輸送は目的地に向かって直接荷物を届けられるため、他の輸送手段に比べて追加コストが少ないためです。
例えば、航空機で複数の目的地に荷物を届けようとすると、経由地ごとに着陸と離陸が求められます。しかし、コンテナ運送ならトラックで立ち寄る拠点が増えても、大きなコストはかかりません。
荷物の破損リスクを軽減できる
コンテナ運送におけるメリットの1つが、荷物の破損リスクを減らせることです。トラックによる輸送は、荷物の積み替え回数が少ない傾向にあります。
積み替えが少ないと、荷物が取り扱われる機会が減るため、破損のリスクを軽減可能です。また、他の場所に移されることが少ないため、移動に伴う紛失のリスクも小さくなります。
ドアツードアの配送が可能である
コンテナ運送におけるメリットとして挙げられるのが、ドアツードアの輸送が可能である点です。ドアツードアの輸送が実現すると、積み替えによる破損リスクの軽減や、梱包・荷扱い作業の簡素化が期待できます。
上記のメリットは、その他の輸送手段と比べた際に効果を感じやすいです。例えば航空輸送では、荷物を一旦配送センターに集めてから航空機に積み替える必要があります。そのため、中継点での取り扱いや積み替えコストの発生という面で、航空輸送よりもコンテナ運送が優れています。
コンテナ運送のデメリット
コンテナ運送には、デメリットもあるため注意が必要です。トラック輸送は一般の道路を使用する関係上、さまざまなリスクが存在します。
例えば、交通事故が発生したり、事故によって荷物・トラックが損傷したりする可能性があります。
また、トラックの運行による二酸化炭素排出も、問題として指摘されがちです。二酸化炭素の排出は環境問題の一因となっており、地球温暖化の促進に繋がる懸念があるからです。
運送会社の選び方
運送会社を選ぶ際は、いくつかのポイントを意識しましょう。ここからは、具体的なポイントとそれぞれの詳細を解説します。運送会社を選ぶ際の参考にしてみてください。
今までの実績で選ぶ
運送会社を選ぶ際は、今までの実績を確認することが大切です。具体的には、その運送会社が扱ってきた商品や、実施してきた輸送の規模などが挙げられます。
複数の運送会社を確認して、それぞれの得意分野・苦手分野を把握しましょう。そして、輸送を依頼したい商品の取り扱いを熟知したり、関連するノウハウを持っていたりする会社を選ぶようにしましょう。
保有車種で選ぶ
運送会社を選ぶ際は、輸送先や商品の特性に応じて適切な車種を選べるかが重要です。トラックの車種には、2トン以下の小型トラック・4トン程度の中型トラック・10トン程度の大型トラックがあります。
また、トラックの形や機能にも違いがあるため、最適な種類を選びましょう。例えば、荷台がフラットで開放的な平ボディや、雨風から荷物を守れるバンボディなどがあります。
商品の保護や輸送効率の他、環境条件などを加味した上で、最適なトラックを選べる運送会社を探しましょう。
物流会社の選び方
物流会社を選定する際に前提となるのが、自社で解決したい課題と、導入目的を明確にすることです。ECサイト運営において課題として挙げられやすいのは、以下の通りです。
- CSVデータのやり取りの煩雑さ
- 商品の多様性による在庫管理の曖昧さ
- 複数サイト間での在庫引当におけるズレ
さまざまな課題を踏まえて、必要な機能を備えた物流会社を選びましょう。効率的なシステム導入と運用が期待できます。
まとめ
コンテナ運送を実施する際は、自社に合った運送会社や物流会社を選ぶことが大切です。
その点、三菱商事ロジスティクスでは、機械・化学品・消費財など、さまざまな製品の取り扱いを通じて蓄積した高度な物流ノウハウを持ち合わせています。国際物流のご相談は、ぜひ三菱商事ロジスティクスをご検討ください。競争力のある費用に反映し、最適な輸送方法を提案・実践させていただきます。
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