海外駐在員インタビュー(インドネシア)
今回取材に協力してくださった松本さん(右)と西脇さん(左)
写真で二人が着用しているシャツは、インドネシアの伝統衣装「Batik(バティック)」と呼ばれる正装です。
松本さんプロフィール(2023年3月時点)
2010年新卒入社。工業財ソリューション部に配属、国際フォワーディング業務を担当。
2015年に自動車ソリューション部に異動し、2016年、海外トレイニー制度にてタイ子会社で完成車物流、部品物流を担当。
2017年よりインドネシア子会社へ出向し、インドネシア国内向け完成車輸送、部品輸送、国際フォワーディング、新規営業を担当、2020年から現職(現地客先へ出向)。西脇さんプロフィール(同)
2013年新卒入社。アパレル営業部に配属、アパレル製品の倉庫管理、国際フォワーディング業務を担当。
2016年、海外トレイニー制度にてロシア子会社でタイヤ倉庫のオペレーション改善業務を担当。
2017年からは三菱商事出資先の石油化学製品メーカーに出向し、サウジアラビアの工場で生産される樹脂製品の需給・物流管理を担当。
2019年に退社、タイヤメーカーに転職し、倉庫自動化PJや中長期物流戦略策定業務を担当した後、2021年より再びMCLOGI自動車ソリューション部に出戻り転職。自動車部品の国際フォワーディング、新規営業などを担当した後、2023年より現職(現地客先へ出向)。
Q:まずは駐在地のインドネシアについて教えて下さい
松本:インドネシアは年間平均気温28度の常夏の国です。人口は約2.7億人、全人口の80%以上がイスラム教を信仰しています。私の住むジャカルタでも、アザーンと呼ばれる礼拝への呼びかけが1日5回聞こえてくる為、日本とは違う雰囲気を感じることができます。また、首都ジャカルタはインドネシア全土の中でも特に経済発展目覚ましく、日々その熱気の中で仕事もプライベートも刺激的な時間を過ごすことができています。
Q:お二人は学生時代から海外赴任を希望していたのですか?
松本:私はそもそも就職活動中や入社直後は海外で働きたいとは1ミリも思っていませんでした。(笑)海外との繋がりのある部署に配属になったことにより、徐々にそうした思いが強くなってきて、今に至っています。
西脇:私は学生時代、バックパックを片手に海外旅行なども沢山してきたので、その頃から海外で働きたいという思いが強かったです。
Q:インドネシアは希望勤務地だったのですか?
松本:希望した訳ではありませんが、海外勤務希望を出す中で、会社からインドネシアへの勤務を勧められ、現在に至ります。
西脇:私も同じです。海外勤務自体は、もちろん個人の特性やタイミングなどもあると思いますが、チャンスは多い環境だと思います。
Q:インドネシアに勤務してみて、想像とのギャップはありましたか?
松本:やはり文化の違いですね。イスラム教徒が多いので、1日5回のお祈りの時間にミーティングをいれないように配慮したり、あとはラマダンという断食の期間があるので、その時は日没まで人前でご飯を食べないようにしたり、そうした文化・慣習の違いに慣れる必要はあります。
西脇:私は、インドネシアの前にサウジアラビアでの勤務経験もあるのですが、双方のイスラム教に対する解釈の違いを感じることができて非常に面白いです。サウジアラビアではお酒は飲めませんでしたが、インドネシアにはお酒が飲めるレストランやバーがたくさんあります。(但し値段は日本より高い場所が多いですね、、、)お酒を飲みながら友人や同僚と息抜きすることも楽しみの一つです。また、現地の食事もとても美味しいので、太らないように気を付けるのが大変です。(笑)
Q:海外経験の良さはなんですか?
松本:海外は特に個人の裁量がとても大きく、「何をやるか・どのようにやるか」を自分で決め自分で行動する場面が多いので、判断力や行動力が断然身に付きます。また、旅行などでもそうですが、やはり待っていては何も変わらない、自分から聞きに行く必要があるので、コミュニケーション能力も高くなると思います。そうした力は日本に帰っても必ず役立ちます。
西脇:百聞は一見に如かずで、やはり海外の現場で実際に体験することは、とても大きいと思います。日本にいると現場を自分の目で見る機会が中々ないのですが、実際に現場を見ると事業やサービスを説明する際にも言葉に重みが出ます。経験に裏付けされるスキルは仕事を行う上でとても重要です。言葉もそうですが、やはり身につくスキルは海外の方が高いと思います。
Q:2人の1日の平均スケジュールを教えて下さい
松本:現在インドネシアの客先(自動車販売会社)へ出向しています。
毎朝6時頃に起床して、社用車で移動、8時には勤務開始します。私たちはセキュリティの関係上、移動は基本的にすべて社用車です。出社後はマネジメント業務が中心となり、スタッフとのミーティング、プロジェクトの進捗管理、工場や関連会社との調整・協議などを行い19時頃には勤務を終えるイメージです。
西脇:現在松本さんと引き継ぎ中なので、基本は同じスケジュールで動いています。覚えることも多く、1日があっという間に過ぎていきますね。(笑)
Q:現地客先に出向される中で気を付けていることはありますか?
松本:西脇さんには、インドネシア語を勉強するよう伝えています。
基本的に出向先のスタッフは英語を話せますが、現場に近い人や、協力会社の中には英語が話せない方もいるので、その際に現地語であるインドネシア語は少しでも話せるとコミュニケーションロスにならずに済むので、武器になると思います。あとはスタッフと一緒にご飯を食べに行ったり、ギャザリングと呼ばれる社内イベントで皆と親睦を深めたり、仕事のし易い環境作りもしていますね。
西脇:インドネシア語は必死に勉強しています。オンラインで授業を受けたり、仕事以外でも買い物やプライベートな会話の時になるべく英語を使わないように意識して、習うより慣れろではないですが、インドネシア語漬けの日々を送っています。また、スタッフと一緒に食事に行ったりして、言葉だけではなく、文化や習慣も学ぶようにしています。
Q:松本さんはインドネシアで何を残しましたか?また、西脇さんは何を引き継ぎたいですか?
松本:一言でいえば「組織」そのものです。現在自動車販売会社に出向していますが、そこの物流部門の基盤を作り、人の教育をし、ルーティーンで回せる体制を構築してきました。ここまで任されたことはとても光栄ですし、自分自身にとっても素晴らしい経験になったと自覚しています。
西脇:松本さんが築いてきたものを踏襲しながら、時代に合わせて変化させていきたいと考えています。お客様先へ出向する立場上、私自身、会社の代表として行動しなければなりません。スタッフの信用・信頼を得て、今のビジネスモデルを更に発展させることで、関係するすべての方々に貢献したいですね。
Q:休日はどのように過ごしていますか?
松本:時々ゴルフに行ったりもしますが、基本は家でのんびりと過ごしていますね。
何も考えずにゆっくりすることがオンオフの切り替えに有効です。
西脇:こちらに赴任してしばらくは歓迎会やゴルフコンペをたくさん開いて頂きました。せっかくインドネシアに住んでいるので、今後はジャカルタ以外の場所へ国内旅行に行ってみたいですね。あと、個人的に嬉しかったのは、好きなK-popアーティストがいるのですが、ジャカルタ公演のチケットが取れたこと!これには感動しました。日本ではおそらく絶対に取れないので、、、。(笑)世界ツアーを行うアーティストが好きな方は、そのチャンスが増えます!(笑)
Q:最後に就活生たちにメッセージを
松本:先に話しましたが、もともと私は英語がはなせた訳でもなく、海外で働きたい思いも強くありませんでした。また、私も西脇も大学では今の業務に全く関係のない学部に所属していました。しかし現在こうして海外で働いています。ですので、変に気負わずに自然体で臨んでいったら良いと思います。皆さんの成功を願っています。
西脇:弊社は海外勤務に挑戦できる環境が整っていると思います。海外の物流現場で実際にモノが動く瞬間を感じることは、物流に携わる人間として最高の瞬間です。好奇心を忘れず何事にも挑戦する姿勢で臨んで下さい。そんな活力ある人たちと将来一緒に働けることを楽しみにしております。
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