災害通知システム 実証実験実施のお知らせ
三菱商事ロジスティクスは災害に対応した物流の強靭化と ”イノベーション” をマテリアリティ(重要課題)に位置付け、新しい技術や管理手法を用いたレジリエントなサービスの創出に取り組んでいます。
災害通知システム“Spectee Pro”の実証実験
今般、当社はSpectee様ご協力のもと、最先端の災害通知システム“Spectee Pro”を用いた検証を行い、災害検知システムと物流の融合について確認を致しました。
“Spectee Pro”は、AI技術を活用して、SNSや自動車のプローブデータ、道路・河川カメラ等をリアルタイムに解析し、災害や危機に関する情報を収集、通知、可視化・予測できるリスク管理ソリューションです。特に、物流倉庫への影響も甚大である水害被害については、SNSに投稿された画像や地形データなどから浸水範囲や浸水深を瞬時にAIが推定し、地図上に表示する機能も搭載されています。
特に、物流倉庫への影響も甚大である水害被害については、水没状況をAIが予測し警報する機能も搭載されています。
三菱商事ロジスティクスでは、当該サービスと物流の将来性を確認するため、自社倉庫と国際物流オペレーターの両サイドから実証実験を行いました。
自社倉庫での実証実験は倉庫周囲の災害発生状況を常時計測する方式で実施し、国際輸送については主に自動車関連輸送について海外の港や配送センターを中心に観測することとしました。
(松伏事業所での実証実験の様子)
災害把握と安定した物流について
言うまでもなく、災害の発生は物流に大きな影響を与えます。
物流の寸断はサプライチェーン全体への影響を意味しており、現代の効率化された生産活動、消費活動へ甚大な被害を与えることとなります。
今回の実証実験から、特に数時間単位での対応が求められる製造過程でのサプライチェーン安定化に対して、瞬間的な災害把握が特に有効であることが確認できました。将来的にはAIを駆使した災害把握により、従来以上の速さで不測の物流寸断に対応できる輸送サービスを提供したいと考えております。
今回の実証実験結果はSpectee様と当社で共有をし、サステナブルな社会形成の為相互に協力、確認を致しました。
当社は今回の結果を更に分析し、引き続き物流の力と更なる可能性についての検証を進めてまいります。
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